讃岐・阿波・伊予・土佐の四国に伝わる郷土玩具を、大判の写真とともに紹介した資料集。土人形、張り子、破魔矢、「いか」という呼び名の凧、紙人形や、木製の鯨舟など、様々な素材、姿かたち、彩色を施した土着の郷土玩具が、地域ごとに分類され、成り立ちや土地柄、風俗・風習とともに紹介されています。郷土玩具の研究家でもあり、郷土史家でもある加藤増夫が現地に足を運んで得た、作り手の姿や入手時の苦労話を読めば、取り上げられた郷土玩具の歴史的背景として通底する四国の国物語のようにも感じることができます。著者が逝去後、残された原稿とともにまとめられた一冊。各章の扉絵・装幀は型絵染の芹沢銈介によるもの。外箱に経年によるシミがみられる。本体カヴァーにわずかなスレが見られるが中身は状態良好。四国新聞社より1977発行の初版。 Title/ 四国のおもちゃ Author/ 加藤増夫 Published/ 四国新聞社 1977 Notes/ Softcover 212×185mm 143p