童画家、版画家、童話作家と様々な肩書きを有する武井武雄によるエッセイ集。中学生の時に出会い、後の進む道を決めるきっかけとなった先生、雑誌に「カット」を描く仕事を初めて依頼してくれた人物、学生時代の恩師、友人など、著者の人生において何かしらの影響を与えた人々についての思い出が収められています。北原白秋、黒田清輝、西條八十、小川未明などのほか、50年来の友人でもある初山滋、美術学校の校内飯屋の親爺まで、有名無名問わずバラエティに富んだ人たちの姿が、ユーモアを織り交ぜた文章で綴られ、著者の人となりを知ることができます。元は、武井武雄「友の会」より春秋二回発行の「親類通信」に連載。創刊より満25年、同誌50号を記念して私家版として１冊にまとめられたものが。外函の背にわずかなヤケがみられるが、本体中身は美品。限定350部発行のうち第204番。1982年発行。装幀も著者自身によるもの。 Title/ 思い出の人々 Author/ 武井武雄 Published/ 私家版 1982 Notes/ Hardcover 175×135mm 92p