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本書は、小学校に上がる前の年齢のこどもたちが、初めて出会う現象や不思議に思った出来事、毎日の生活の中で目に止まったこと、お父さんやお母さん、兄弟、動植物、自然現象に対して、思わず発した言葉の数々を集めた読み物です。「こどものつぶやきは、こども自身の表現です。おどろき、発見、うったえ、しったかぶり、よろこび、ねがい、すべて、こどもの生活そのものです。」とあるように、大人が創作する詩、決まりきった考え方や表現方法ではない、純粋な感情が言葉となって現れています。これらは、全国各地のお母さん、お父さん、保母さんなどが記録し、月刊誌「母の友」で連載の「こどものひろば」欄に投稿したもの。1967年4月号から1983年8月号まで掲載された作品のなかから再編集し、収録された200を超える「こどものつぶやき」ひとつひとつには、イラストレーターの東君平による挿絵が添えられ、作品集としても見応えがあります。目で見て、声に出して読んで楽しむことのできる一冊。福音館書店より1983年発行の初版。外函背に強いヤケあり。本体に経年によるスレがわずかに見られるが、ほぼ美品に近い状態。帯付。本体見返しに、東君平と編集者亀村五郎直筆の献呈署名入り。
Title/ こどものひろば
Author/ 編・亀村五郎 絵・東君平
Published/ 福音館書店 1984
Notes/ Softcover 187×150mm 240p