1956年に300部のみ限定で自費出版された、写真詩集の復刻版です。発行年からすると、本来は「二十億光年の孤独」「62のソネット」「愛について」につぐ第四詩集となるのですが、自費出版の写真詩集という形態のためか、その存在が広く知られず、書誌からも洩れている事が多い、まぼろしの詩集といわれていました。くり返しあらわれる手のイメージなど、撮影された22葉の写真は、全て谷川俊太郎本人によるものです。若き日の詩人のきらめく感性を詩と写真の両方で味わうことができる価値ある一冊です。ダストカヴァー、復刻についての経緯を記した4ページのリーフレット付き。
Title/ 絵本
Author/ 谷川俊太郎
Published/ 澪標 2010
Notes/ Softcover 178×178mm 37p